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COLUMN

天中殺の乗り越え方|算命学で考える「やってはいけないこと」と、力を蓄える過ごし方

2026.10.03  / 個人鑑定

「今年に入ってから、何をやってもうまく噛み合わなくて。これって天中殺ですか?」

先日の鑑定で、四十代の女性からこう聞かれました。命式を拝見すると、午未天中殺の方です。2026年と2027年は、ちょうど年運の天中殺にあたります。

「やっぱり…」と肩を落とされたので、私はこうお話ししました。天中殺は、悪いことが起きる時期ではないんですよ、と。いつものやり方が通じにくくなるだけで、過ごし方さえ知っていれば、次の十年の土台をつくる大切な二年間になります。

天中殺の意味や時期については、以前のコラムでお話ししました。今日はその続きです。天中殺をどう乗り越えるか、やってはいけないこと、やっておきたいことを、鑑定でお会いしてきた方々の様子も交えてお伝えしますね。

天中殺は「止まる時期」ではなく「足場が変わる時期」

十二年のうち二年、天の後ろ盾が外れます

算命学では、十二年のうち二年、十二か月のうち二か月、十二日のうち二日、天中殺がめぐってくると考えます。ふだん自分を支えてくれている天の後ろ盾が、少しのあいだ外れる状態です。

後ろ盾が外れると、自分の計算や努力が、そのまま結果につながりにくくなります。予定どおりに進まない。思いがけないところから話が来る。人の出入りが増える。これを「運が悪い」と思うか、「足場がいったん外れただけ」と思うかで、二年間の過ごし方はずいぶん変わってきます。

つらい人と、そうでもない人がいるのはなぜ?

同じ天中殺でも、「ほとんど何も感じなかった」という方もいれば、「人生でいちばん苦しかった」という方もいます。違いが出るのは、天中殺に入る前にどれだけ無理を重ねていたか、そして入ってからも自分の力で押し切ろうとしたか、というところが大きいと感じています。

流れに逆らって漕げば、それだけ疲れますよね。流れが変わったことを受け入れて、舵を小さく切り直した方は、驚くほど穏やかにこの時期を抜けていかれます。

天中殺にやってはいけないこと

自分から大きな「始まり」をつくること

いちばんよく言われる注意がこれです。起業、独立、家の購入や新築、自分から動く転職、入籍など、ゼロから新しく始める決断は、天中殺の期間は避けたほうがよいとされています。

後ろ盾がない状態で始めたものは、根が張りにくいからです。すぐに失敗するというより、何年かたってから土台の弱さが出てくることが多いんですね。ですから私は「やめてください」ではなく、「始めるのは明けてからにしましょう」とお伝えしています。

焦って結果を取りにいくこと

天中殺のあいだは、努力と結果のあいだに時間差が生まれます。そこで焦って、もっと頑張ろう、もっと広げようとすると、空回りが増えてしまいます。

冒頭の女性も、成果が出ないことに焦って、お仕事を次々と引き受けていらっしゃいました。お話を聞きながら、「今は数を増やす時期ではなく、手元にあるものの質を上げる時期ですね」と一緒に整理しました。表情が、ふっとゆるんだのを覚えています。

感情のままに縁を切ること

天中殺は、人間関係も揺れやすい時期です。普段なら流せる一言が引っかかったり、長いおつきあいにふと嫌気がさしたり。そう感じること自体は、自然なことです。

ただ、その勢いで関係を断ってしまうと、明けてから「なんであんなことをしたんだろう」と悔やむ方が少なくありません。大切な縁ほど、結論を急がず、少し距離を置くくらいにしておきましょう。

天中殺を味方につける過ごし方

続けてきたことを、丁寧に続ける

天中殺は、始めるのには向きませんが、続けるのは全然かまいません。むしろ、これまで積み上げてきたお仕事や習慣を淡々と続けることが、いちばんの守りになります。

派手な動きがない分、地道な積み重ねが身につく時期でもあります。明けたときに「あの二年があったから今がある」とおっしゃる方は、たいてい、この時期に同じことを飽きずに続けた方です。

学ぶ、整える、手放す

天中殺中の方に、私がとくにおすすめしているのが、この三つです。資格の勉強や習いごとなど、自分の中に蓄える「学び」。住まいや持ち物、お金の流れを見直す「整理」。そして、役目を終えたものに感謝して「手放す」こと。

どれも、外に向けて何かを始めるのではなく、内側を整えることですよね。次の運気の波に乗るための準備期間と思うと、やることが自然と見えてきます。

人のために動く時間を増やす

もうひとつ、意外なほど良い働きをするのが、見返りを求めずに誰かのために動くことです。自分のために取りにいくと空回りしやすい時期でも、人に差し出したものは、不思議と穏やかに巡ってきます。

頼まれごとを気持ちよく引き受ける。身近な人の話にじっくり耳を傾ける。そんな小さなことで大丈夫です。

天中殺が明けるころに意識したいこと

年運の天中殺は、立春を区切りに入れ替わります。午未天中殺の方なら、2026年の立春から、2028年の立春の前までが、その期間です。

明けてすぐ大きく動くより、半年ほどは様子を見ながら、準備してきたことを少しずつ形にしていくと、流れにうまく乗れます。二年間で身軽になった分、次の一歩は、迷わず踏み出せますよ。

よくあるご質問

天中殺中に、会社の都合で転勤や異動が決まりました

ご自身から望んだことではなく、周りから与えられた変化であれば、そこまで心配しなくて大丈夫です。流れに任せて受け入れてみてください。ただ、そこで新しく何かを背負い込みすぎないよう、無理のないペースを心がけてくださいね。

天中殺のあいだに結婚してはいけませんか?

一概に「いけない」とは言い切れません。ご縁そのものは大切にしていただきたいので、入籍や式の時期を、命式と運気の流れを見ながら一緒に考えていくことをおすすめしています。

自分が天中殺かどうか、どうやって分かりますか?

生まれた日の干支から、ご自身の天中殺の種類が決まります。生年月日が分かれば調べられますので、ぜひ一度確かめてみてくださいね。

まとめ

天中殺は、不幸が来る時期ではありません。いつもの足場が変わるので、新しく始めることや焦って結果を取りにいくことは控えて、続けること、学ぶこと、整えること、人のために動くことを大切にする時期です。

冒頭の女性は、その後「仕事を減らしたら、気持ちがすごく楽になりました」と教えてくださいました。何かを足すのではなく、減らして整える。それだけで、天中殺の見え方はがらりと変わります。

もし今、何をやってもうまくいかないと感じていたら、それは、あなたの力が足りないせいではありません。時期が、そうさせているだけです。ご自身の命式で、いつ天中殺が来て、どんな過ごし方が合うのか、ぜひ確かめてみてくださいね。

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